メインスタジオ・表現者⑥
メインスタジオ
-展示やパフォーマンス、トークなどが交わるプログラム
西野 克
(社会福祉法人みぬま福祉会 工房集/埼玉)
西野克さんは、常に何かを探しているようだ。
全盲の彼は、施設を歩き回りながら、何かを触り、かじり、耳や目に入れること、を繰り返す。
靴の底、古着、自身のトレーナーのタグなど。
その行為は身の回りのものの「確認」であると同時に、
その意図だけでは説明できないのではないかと周囲に思わせるほど、
「静かな圧倒感」に満ちている。
行為の痕跡としての物品を大切に保管するスタッフのまなざしも含めて、
この「表現」について考える。
POST:2019年12月15日