【レポート】国立新美術館で開催された「障害のある方のための特別鑑賞会」

ダミアン・ハーストの桜の絵の写真

5月17日(火)に国立新美術館で開催された「障害のある方のための特別鑑賞会」を当センター専門アドバイザーの真住貴子氏(同館 教育普及室長 主任研究員)にご案内いただきました。

この日は通常、国立新美術館の休館である火曜日。そのため一般の方の来場はなく、障害のある方(⾝体障害者⼿帳・療育⼿帳・精神障害者保健福祉⼿帳・被爆者健康⼿帳などをお持ちの⽅と、その付添の方 ※国立新美術館ウェブサイトより)を対象にした特別鑑賞会として開催されました。対象の方の観覧は無料で、鑑賞会の予約は3つの時間帯からの選択制ですが、退場時間は自由で、落ち着いて鑑賞ができるよう配慮されています。

開催されていた展覧会は企画展「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」と「ダミアン・ハースト 桜」の2つ。今回は会場内で撮影可となっていた「ダミアン・ハースト 桜」の展示の様子を少しだけ紹介いたします。

   

広々とした気持ちのいい展示空間で、皆さんじっくりと丁寧に鑑賞されている様子が印象的でした。通常時よりかなりゆったりと鑑賞することができるので、人が大勢いる場所が苦手な方や、人込みでの移動が難しい方などが安心して楽しめる鑑賞会だと感じました。

受付では車椅子の貸し出しを行っていました。

真住氏は「このような鑑賞の機会を広く知っていただき、障害のある多くの方に作品鑑賞を楽しんでいただけると嬉しい。そして、美術館に来るのが難しい方の鑑賞サポートも考えていきたい」と話されていました。

  

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」2022年2月9日(水)~5月30日(月)

「ダミアン・ハースト 桜」2022年3月2日(水)~5月23日(月)

 

※今回の2つの展覧会での特別鑑賞会は終了しております。

  

国立新美術館では、各種バリアフリー設備が完備されておりますので、通常時もどなたでもご来館いただけます。

▼バリアフリー情報については下記よりご確認いただけます。

https://www.nact.jp/information/barrierfree/

  

今後もこのような鑑賞会の開催について、ライツからもご案内していきます!

(東京アートサポートセンターRights (ライツ) )

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