【レポート】第3回:多様性から生まれる表現を追求するDEIダンス・ファシリテーション講座「のはらカレッジ」@ティアラこうとう

9月22日(土)に開催された第3回目「のはらカレッジ」の模様をご紹介します。

複数の文化施設が連携し実施している「のはらカレッジ」は、多様性から生まれる表現を追及し、さまざまな領域で活躍していける人材の育成を目指すための講座です。
受講者は、全6回のカリキュラムを通して、自由で創造的な身体表現を引き出すためのファシリテーションを総合的に学んでいきます。

多様性から生まれる表現を追求するDEIダンス・ファシリテーション講座「のはらカレッジ」の詳細

前回(第2回)のレポート記事はこちらから

3回目となる今回は、最初にティアラこうとうが主催するティアラ表現ワークショップ「のはらフル」から始まり、ライツスタッフも一緒に参加しました。 一般募集により集まったワークショップには、大人も子供もたくさん参加され、身体表現を楽しんでいました。

まずはペアになって部屋中をぐるり。手を取り合って大きくなったり、小さくなったり、風になって飛んでいくように駆け回ったり、さまざまな想像を膨らませながら体を動かしていきました。
体がほぐれたところで、今度はグループになって、「お散歩中に見つけたもの」を身体で表現。 お日さま、りんご、ダンゴムシなどが独創的な動きで表現され、会場は笑顔で溢れました。

  

イメージを広げながら体全体を使って表現
体を動かしていると、一人ひとりの個性も表れてきます

続いては、東洋英和女学院大学の小井塚ななえ先生と三上慧先生による受講者を対象としたプログラムです。
小井塚先生と行ったのは、トーンチャイムという楽器を使ったワークショップ。受講者はトーンチャイムを手に取り、相手から投げられたトーンチャイムの音を受け止め、相手に自分の音を送るという、音のキャッチボールを行いました。音は目には見えませんが、不思議と音がとんでいるのが感じられます。
次に三上先生と、ビニール紐を使ったワークショップを行いました。手にした紐を自由に動かしたり、互いに引っ張ったり、絡めたりしているうちに、自分の身体が広がり、相手と一つになっているような感覚を覚えました。

  

トーンチャイムの心に沁み入るような音色が会場に響き渡ります
複雑に絡まり合った紐はまるでアート作品のようです

  

  

最後のカリキュラムでは、本講座のプログラムオフィサーである西洋子先生(NPO法人みんなのダンスフィールド理事長、東洋英和女学院大学)による、「のはらの理念と社会実践」についての講義が行われました。
「のはら」には、障害のある人もない人も誰もが創造性を育み、自由に交流する共創的な思想が込められています。講義を通して、社会の中にさまざまな「のはら」を拡げる活動を知るとともに、その先にある温かい未来が見えるようでした。

ライツでは、今後の「のはらカレッジ」もレポートしていきます!

  

*東京芸術劇場、みどりアートパーク、ティアラこうとうの「のはら」ファシリテーションとワークショップの取り組みは下記からご覧いただけます。

・東京芸術劇場「東京のはら表現部

・みどりアートパーク「のはらハみどり

・ティアラこうとう「ティアラ表現ワークショップ『のはらフル』

*令和5年度に当センターが、ティアラこうとう、NPO法人ダンスフィールドと協働して実施した「ティアラ表現ワークショップ『のはらフル』」の記録映像は、下記のリンク先よりご覧いただけます。
ティアラ表現ワークショップ「のはらフル」記録映像 (youtube.com)

  

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