【レポート】第4回:多様性から生まれる表現を追求するDEIダンス・ファシリテーション講座「のはらカレッジ」@みどりアートパーク

11月24日(日)に開催された第4回目「のはらカレッジ」の様子をお届けします!

多様性から生まれる表現を追求するDEIダンス・ファシリテーション講座「のはらカレッジ」の詳細

前回(第3回)のレポート記事はこちらから

障害の有無に関わらずあらゆる垣根を越え、豊かな表現を引き出す人材を育成する全6回の講座「のはらカレッジ」。第4回目となる本講座では、初めに10月にみどりアートパークで行われた「のはらハみどり」オープンデーの公演映像を、出演された参加者と一緒に鑑賞しました。
「のはらハみどり」は、子供からシニア世代まで多様な方々が参加し、自分の体で自由に創造し生き生きと表現する、インクルーシブダンスの場です。

・みどりアートパーク「のはらハみどり」の詳細

オープンデーのパフォーマンス映像を見ながら、参加した方々の照れながらも嬉しそうにしている姿が印象的で心が和みます。
その後は参加者同士「てあわせ」でつながりながら、ワークショップを楽しみました。

  

「のはらハみどり」オープンデー公演映像を受講生や出演者などみんなで鑑賞
お互いの手と手を合わせる「てあわせ」。温もりを感じながら体全体で表現するとコミュニケ―ションが広がります

  

次に行われたのは、大村恵先生(NPO法人みんなのダンスフィールド理事、のはらファシリテータ)による、体そのものに焦点をあてたプログラムです。
自分自身の体の感覚に丁寧にじっくりと耳を傾けた後、今度は誰かと一緒に表現するときのお互いの体の感覚を探っていきました。

  

優しく丁寧に手を床にあて、少しずつゆっくり手を離して体の感覚を確かめます
あえて相手と向かい合わせにならず、お互いの気配を感じながら表現する実践の場面

  

続いては、西洋子先生(NPO法人みんなのダンスフィールド理事長、東洋英和女学院大学教授)による講座です。
実際にファシリテーションを行うにあたって、西先生は「いまこの場が、もっと創造的で生き生きするためには何をすればいいかを、ファシリテータが自分の体で感じ取って、伝えることが大切」と話します。
受講生は西先生のアドバイスを受け、自分自身が課題に感じていること、どうすれば豊かな表現が生まれるかについて話し合い、デモンストレーションを行いながら、より実践的にファシリテーションを学んでいきました。

  

体を「伸ばす・縮む」など、異なる二つ動きを組み合わせるファシリテーションを実践
スピードの緩急や具体的なイメージなどをかけ合わせながら多様な動きを模索

  

後半は松岡大先生(舞踏家/LAND FES代表)による講義「LAND FESの挑戦~スクランブル・ダンスプロジェクトのこと」が行われました。
「のはらカレッジ」の講座も、残すところあと2回で、今後の展開がとても楽しみです。
ライツでは引き続き「のはらカレッジ」の活動をレポートしていきたいと思います!

  

*東京芸術劇場、みどりアートパーク、ティアラこうとうの「のはら」ファシリテーションとワークショップの取り組みは下記からご覧いただけます。

・東京芸術劇場「東京のはら表現部

・みどりアートパーク「のはらハみどり

・ティアラこうとう「ティアラ表現ワークショップ『のはらフル』

*令和5年度に当センターが、ティアラこうとう、NPO法人ダンスフィールドと協働して実施した「ティアラ表現ワークショップ『のはらフル』」の記録映像は、下記のリンク先よりご覧いただけます。
ティアラ表現ワークショップ「のはらフル」記録映像 (youtube.com)

  

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