【レポート】第6回:多様性から生まれる表現を追求するDEIダンス・ファシリテーション講座「のはらカレッジ」@みどりアートパーク
2025年1月に開催された第6回目「のはらカレッジ」の様子をご紹介します。
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複数の文化施設が連携し実施している「のはらカレッジ」は、多様性から生まれる表現を追及し、さまざまな領域で活躍していける人材の育成を目指すための講座です。
受講者は、全6回のカリキュラムを通して、自由で創造的な身体表現を引き出すためのファシリテーションを総合的に学んでいきます。
・多様性から生まれる表現を追求するDEIダンス・ファシリテーション講座「のはらカレッジ」の詳細
・前回(第5回)のレポート記事はこちらから
本講座最終回となる第6回は、横浜市にある文化施設、みどりアートパークで開催されました。
第6回となるこの日は、身体であそぶ・表現のちがいを学ぶウォーミングアップのあとに、本講座の集大成として、各受講生が実際にファシリテーションをする実践が行われました。
はじめは、テーマに沿って身体を動かしたり、冬をイメージする単語をそれぞれが挙げるなどの言葉あそびをしながら頭と身体の両方をやわらかくしていくウォーミングアップが行われました。上半身と下半身で動きのスピードを変える、空間と一緒に身体もねじってみるなど、自分の身体の動きと表現の可能性を探っていくような興味深いワークが印象的でした。


続いて、各受講生によるファシリテーションの実践が行われました。1人の受講生がファシリテータ、他受講生3名ほどが参加者となり、ワークショップを行なっていきました。それぞれ順番にマイクを持ち、参加者へお題を出したり、問いかけをしたりと、約5分間でワークショップ全体をまとめていくファシリテーションに挑戦しました。8名の受講生それぞれが違ったスタイルの魅力があり、とても楽しく拝見しました。




終了後は、受講生同士で、実践の感想を話し合う時間が設けられ、真剣に語り合う様子がうかがえました。新鮮で楽しい実践になった反面、マイクを持って話しながら自分も表現の中に入ること、次の展開の作り方を想像することの難しさを語る方が多くいました。
西洋子先生(本講座プログラムオフィサー)は「多様な人たちが安心して自分の表現ができることが大事。まずは空間全体を把握しながら、安全を確保することが重要」と話しました。これを前提として西先生は、個々の受講生の良かった点と課題について、丁寧にアドバイスしていきました。
講座の後半は、今回が今年度の最終回ということで、次年度の動きや今後の個々の希望・目標をもとに個別面談が行なわれたようです。
個々が持つ独自の表現を引き出しつつ、大人数・長時間の身体表現をまとめていくファシリテータのスキル習得は一朝一夕で成せるものでないことはもちろんですが、ファシリテーションを通して受講生の方々それぞれの表現の魅力が感じられ、皆さんのこれからの躍進がとても楽しみな1日となりました。
のはらカレッジは令和7年度の取り組みに向け動き始めています。
引き続きライツでも、ワークショップ情報などをご紹介していきます!
*東京芸術劇場、みどりアートパーク、ティアラこうとうの「のはら」ファシリテーションとワークショップの取り組みは下記からご覧いただけます。
・東京芸術劇場「東京のはら表現部」
・みどりアートパーク「のはらハみどり」
・ティアラこうとう「ティアラ表現ワークショップ『のはらフル』」
*令和5年度に当センターが、ティアラこうとう、NPO法人ダンスフィールドと協働して実施した「ティアラ表現ワークショップ『のはらフル』」の記録映像は、下記のリンク先よりご覧いただけます。
ティアラ表現ワークショップ「のはらフル」記録映像 (youtube.com)
《多様性から生まれる表現を追求するDEIダンス・ファシリテーション講座「のはらカレッジ」》
主催:
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
みどりアート&メディアパートナーズ
公益財団法人江東区文化コミュニティ財団 ティアラこうとう
企画・制作:
NPO法人みんなのダンスフィールド
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
みどりアート&メディアパートナーズ
POST:2025年3月31日