【レポート】ハートフルコンサート in 池上福祉園
2025年12月3日(水)、大田区の福祉施設、池上福祉園にて、プロの演奏家によるクラシックコンサートを行いました。その様子をレポートでご紹介します。
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湘南エールアンサンブル(併称:日野原重明記念管弦楽団)の演奏家によるハートフルコンサート in 池上福祉園
当センターが、湘南エールアンサンブル(併称:日野原重明記念管弦楽団)と連携し、
福祉施設内で実施するミニコンサート。第2弾となる公演は、大田区にある池上福祉園で行いました。
文化施設で開催される音楽公演は、一般的に声を出すことや会話、途中退室などが難しい場合が多く、障害のある人の鑑賞には制限があるのが実情です。
都内の劇場などでは、鑑賞サポート付き公演が増加傾向にありますが、障害特性により、会場へ向かうための移動自体にハードルがある場合も多々あります。
本企画では、プロ奏者が福祉施設に出向き生演奏をするアウトリーチ型の公演を、障害のある人の芸術鑑賞のモデルケースの1つとなることを目指し実施しました。
本企画を通して、障害の種別や程度を問わず多様な人が安心して自由に音楽を楽しみながら、豊かな表現力や感受性などを育む機会としています。
大田区にある生活介護事業所「大田区立池上福祉園」で行った公演は、午前・午後の2部制に分けて開催しました。
公演時間は午前・午後ともに45分ほどで、演奏者はピアノ1名とヴァイオリン1名、そして司会(曲の解説や進行)を含めた3名に登壇いただき実施しました。
今回の演奏会では、障害の有無などに関わらず、多様な方々が一緒に音楽を楽しみ交流しあう場づくりを目指し、当センターのSNSやウェブサイト、メール案内に加え、池上福祉園や大田区社会福祉協議会などの呼びかけにより一般参加者の募集を行いました。
当日は、約70名の利用者の方々(午前・午後と半数に分かれて参加)と職員の方々、そして一般参加者を合わせ、一日で110名以上の方々に鑑賞いただきました。
大田区地域の方を中心に小さなお子様から年配の方まで幅広い年代の方にお越しいただき、多様な方が一緒に音楽を楽しむ場となりました。
グランドピアノがある広々としたスペースを会場に、リズムに乗って体を動かしたり、手拍子をしたりなど思い思いの表情と表現で音楽を楽しむ皆さんの様子が印象的でした。
プログラムの後半には、みんなで楽器を奏でる参加型のプログラムがあり、池上福祉園の利用者の方お手製のオリジナル楽器などを使い、みんなで音を奏でて盛り上がる場面もありました。





プログラムの途中にはヴァイオリニストの石塚さんがステージ側から観客席まで移動し、参加者に囲まれながらより近距離でヴァイオリン演奏を披露する場面もありました。
参加者の方々は、臨場感あふれる演奏に少し緊張しながらも聴き入っていました。
アンコールではクリスマスの時期にちなんで「きよしこの夜」が演奏され、来場者の方々の歌声が会場に響き渡り、一体感ある空間が生まれていました。午後の公演の最後には、地域の方から演奏者の2名に花束贈呈のサプライズがあるなど盛況の中、公演終了となりました。
利用者や地域の方々からは「楽しかった」「継続してほしい」といった声が多数寄せられるとともに、職員の方々からも「演奏の質や生演奏の臨場感と魅力を実感した」との感想をいただきました。池上福祉園での公演は、協力いただいた団体の皆さんと相談しながら、継続実施に向けても検討していく予定です◎
主催:東京アートサポートセンターRights
企画協力:一般社団法人湘南エールアンサンブル/社会福祉法人大田幸陽会 大田区立池上福祉園/社会福祉法人 大田区社会福祉協議会
POST:2026年2月26日