【レポート】東京のはら表現部 インクルーシブダンス連続ワークショップ@東京芸術劇場

インクルーシブダンスのワークショップの様子

ライツのメンバーがインクルーシブダンスのワークショップを見学してきました!

当センターの舞台芸術における専門アドバイザーである西洋子先生(東洋英和女学院大学教授/NPO法人みんなのダンスフィールド代表)がチーフファシリテータを務めるワークショップの様子をレポートします。

東京のはら表現部とは

東京芸術劇場が主催となり2019年度から行っているインクルーシブダンスの連続ワークショップ。⾼校⽣からユース世代の障害のある⼈とない⼈が、⾝体のうちから湧き起る⾃然な表現を楽しみ、⼀⼈⼀⼈の個性と思いを⽣かし合って、⼀緒に新しいダンス作品を創造する活動です。さまざまなファシリテーション素材を使って、表現の幅をバリエーション豊かに広げ、仲間⼀⼈⼀⼈と対等な関係性を築いて、ともに作品を創造していきます。
また、活動を通じてインクルーシブな⾝体表現のファシリテータを育成しています。

東京芸術劇場ウェブサイトより抜粋

https://www.geigeki.jp/performance/tokyonohara_2022/

 

ライツが見学をしたのは、2022年度(第4期)2回目のワークショップで、7月の野外公演に向けた稽古もあわせると、4回目の活動でした。この日は、「てあわせ」というお互いの手と手を合わせることで、体を通してお互いを知る・コミュニケーションを図るというプログラムに加え、公演に向けた演習が行われていました。

ワークショップには手話通訳の方(中央)も入り、参加者をサポートします。

 

4つのテーマに合わせてチームをつくり、それぞれの表現をつくり上げていく公演に向けたプログラムの演習の様子。まずは踊って動きを確かめたり、表現について話し合いをしてから実践したりと、チームによって進め方はさまざまなようです。

車椅子を活かしたアクロバティックな表現も!

この日から、公演に向けてピアノとパーカッションが練習に加わりました。テーマに合わせた即興の音楽と踊りがマッチし、とても豊かな表現となっていました。練習が進むに連れメンバーのみなさんの熱量も徐々に上がり迫力が感じられ、ワークショップの終盤では1つの演目が終わる度に、見学席から自然と拍手が起こるほどでした。ダンスの表現力や一体感が増していく様子を間近に見ることができた貴重な機会となりました。

ワークショップでは安全に実施するために、入室の際にアルコールで手指の消毒をし、ダンス中もマスクを着用していました。また、手と手が直接触れないように手袋をはめます。さらに、終了後には次回のワークショップのための抗原検査キットが配布されるなど、接近する場面が多い活動だからこその感染対策への配慮がみられました。

 

東京芸術劇場が主催する「東京のはら表現部」の情報は下記よりご覧いただけます。

https://www.geigeki.jp/performance/tokyonohara_2022/

西洋子先生が代表を務めるNPO法人みんなのダンスフィールドの活動は下記よりご覧いただけます。

https://www.inclusive-dance.org/about-us

また、西先生は公的な劇場とNPOや若いファシリテータが組んで行うモデルとなればという思いから、横浜市緑区民文化センター「みどりアートパーク」で活動する「のはらハみどり」のチーフファシリテータもされています。「のはらハみどり」は、NPO法人みんなのダンスフィールドとみどりアートパークを管理運営する、みどりアート&メディアパートナーズが主催しています。

▶「のはらハみどり」の活動紹介はこちらのリンク先よりご覧ください。 https://www.inclusive-dance.org/

▶みどりアートパークのウェブサイト  http://midori-artpark.jp/detals/000445.php

 

東京のはら表現部 公演について

 7月2日(土)18時、上野恩賜公園竹の台広場(大噴水前)にて、東京のはら表現部の野外公演が行われます。どなたもご自由に鑑賞いただけますので、お誘いあわせのうえご来場ください。

詳しい情報は下記よりご覧いただけます。

https://creativewell.rekibun.or.jp/conference/

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