【レポート】「ルーヴル美術館展 愛を描く」障がいのある方のための特別鑑賞会@国立新美術館

国立新美術館にて行われた特別鑑賞会へ、ライツスタッフが見学に伺いました。その様子をご紹介します。

休館日の2023年4月18日(火)に行われた「障がいのある方のための特別鑑賞会」を当センターの専門アドバイザーの真住貴子氏(同館 学芸課 第1企画室長)にご案内いただきました。

国立新美術館では、年に数回、障害のある方を対象にした特別鑑賞会を行っています。その中でも今回の特別鑑賞会は、同館の事業支援企業である三菱商事株式会社さんとの協働により開催したそうです。
当日は運営スタッフとして、来場者の対応をされる三菱商事の社員の方の姿もありました。

展覧会場の入り口

事前予約制の鑑賞会は600人以上からお申し込みがあり満員御礼で、新たな時間帯を特別枠として追加受付したとのことです。私たちが見学した時間も閉館間際でしたが多くの来場者で賑わっていました。
さまざまな愛が表現された作品を前に、じっくりと熱心に鑑賞する方々の姿が印象的でした。

作品の撮影がOKとなっている展覧会場の最後の章では、撮影する方や作品を前に語り合う方も多くおられました。
確かにルーヴル美術館の収蔵作品と一緒に撮影できる機会は貴重ですね。

全体を通して、みなさんが鑑賞をとても楽しんでおられることが伝わってきて、障害の特性などにより一般公開日での来場が難しい方にとっては本当に大切な機会だと改めて感じました。

今回の特別鑑賞会の実施には、東京都美術館が広報の協力をしたほか、他の公立美術館からの見学のお問い合わせが3件あったそうです。全国の文化施設でこのようなインクルーシブな取り組みが広がり、定着していくといいなと思います。

真住氏は「だれでもが等しく鑑賞の機会をもてるよう、これからも特別鑑賞会の開催を続けていければ」と語られていました。

ルーヴル美術館展 愛を描く」2023年3月1日(水)~6月12日(月)
※本展の特別鑑賞会は終了しております。

  

同館では、各種バリアフリー設備が完備されておりますので、通常時もどなたでもご来館いただけます。また、来館にあたってのサポートなどのご相談も随時受け付けているとのことですので、ご不安な点がある際にはお問い合わせしてみてください。

▼バリアフリー情報については下記よりご確認いただけます。
https://www.nact.jp/information/barrierfree/

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