【レポート】「TEN TONE」のものづくりのしごと(渋谷区)

ものづくり×就労継続支援B型事業所、テントーンの事業所内の写真画像

渋谷区にあるものづくり×就労継続支援B型事業所「TEN TONE」(テントーン)にライツスタッフが見学に行ってきました!

渋谷区の笹塚と幡ヶ谷の中間に位置するTEN TONEは、線路沿いにあるビルの10階に事業所があります。場所や建物外観から受ける印象は「大都会のビル」でしたが、事業所内は手作りの什器や家具などが並び、温もりのあふれる空間となっていました。

TEN TONEでは、ものづくりやアート活動を通して社会とつながる場として事業展開をされています。「木工」「アパレル」「アート」といったクリエイティブな仕事を行なっており、利用者さんは、本人の希望に沿ったジャンルを選び、ものづくりをしています。
中には複数のジャンルにまたがって制作される方もいるそうで、利用者さんは自分の意思やペースに合わせて仕事をすることができます。

一人ひとりが自分を表現しながら、お互いの個性を尊重し合う環境づくりを大切にされているTEN TONEでは、利用者の皆さんが熱心に、それでいてとてものびのびと制作されている様子が印象的でした。

アートの仕事場では、絵やイラスト、絵本のほか、アクセサリーやキーホルダーなど、利用者さんオリジナルの多彩な作品づくりが行なわれていました。

カラフルな色使いが素敵な絵画作品
サイズもテーマも多様な手作りの絵本。心が洗われる、大人の心にしみるような作品もありました。
利用者さんが制作された段ボール製のガチャマシン。身近な素材を再利用して作られています。
立体のプラバン作品。生ガキやタコの足がリアル!このほか冷蔵庫や炊飯器などドアやフタを開け閉めできる精巧な作品がたくさんありました。

アパレルの仕事場では、利用者さんオリジナルの刺繍が入ったブローチや、ラグのほか、TEN TONEとシブヤフォントによるパターンを利用したバッグやポーチなどを制作しています。

作業場内にある商品ディスプレイ。TEN TONEのウェブサイトから購入できるものもあります!
ラグの制作風景。下絵をもとに作業を進めていきます。右側のくしは、毛糸の目を締めて整えるために使用するそうです。

木工の仕事場では、決まったデザインのバターナイフ制作以外は、利用者さんが自分で作品制作計画表をつくり、それをもとにオリジナルの作品をつくるそうです。これまでにつくられたブローチやマグネット、アクセサリー、キーホルダー、箸置きなどは、デザインや特長も十人十色で、作品からは、利用者の皆さんが楽しんでものづくりと向き合う様子が伝わってきました。

さまざまな木工雑貨がずらり。利用者さんがこれまで制作された作品や商品が並びます。
食べ物や動物、レンジャーが描かれたものまで見ているだけでも楽しい作品たち。

シブヤフォントで盛り上がりを見せる渋谷区では、地域の福祉施設や事業所同士の連携が整っているそうで、TEN TONEでも、他施設と協働して地域のコミュニティサロンでの商品の出展などを行なっています。また、今後は作品制作の実演ワークショップへの出展予定もあるそうです。
管理者の川田さんからは、地域に出ていく活動も少しずつ増やしていければ、とのお話もあり、これからの活動もとても楽しみです!


今回ご紹介した作品の一部はウェブサイトからもご購入いただけます。
活動にご興味のある方は、ぜひSNSもチェックしてみてください!

ものづくり×就労継続支援B型事業所「TEN TONE」

Instagram(TEN TONE)https://www.instagram.com/tentone1001/
※施設の見学などをご希望の方は、事前にTEN TONEまでお問い合わせ・ご相談ください。

 

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