【レポート】南関東・甲信ブロック合同企画展2023「Counter Point – それぞれの寄り添うかたち – 」

11月29日(水)~12月3日(日)に埼玉県立近代美術館で開催された、南関東・甲信ブロック合同企画展2023「Counter Point – それぞれの寄り添うかたち – 」。
ライツスタッフが訪れた最終日の3日には、会場内で人形劇やラップバトルといったパフォーマンスの公演もありました。その展覧会の様子をご紹介します。

埼玉県立近代美術館の入口外観
埼玉県立近代美術館の入口外観

 

南関東・甲信ブロック合同企画展2023「Counter Point – それぞれの寄り添うかたち – 」

この展覧会は、南関東・甲信ブロックの広域センター「南関東・甲信障害者アートサポートセンター」が主催し、南関東・甲信ブロック(東京都、千葉県、神奈川県、山梨県、埼玉県、長野県)に設置されている支援センターが協力して開催した合同企画展です。
支援センターや家族、施設等と、作者との寄り添うかたちや関係性をテーマに、1都5県に在住し表現活動する方々が紹介されました。

平面や立体に加え、人形劇、演劇の映像紹介など多様な作品が紹介されました。

会場が美術館ということもあり、広い展示室でじっくりと鑑賞ができました。

東京都からは2名の方の作品が紹介されました。

都築渉さんの作品

佐谷香さんの作品

コロナ禍の影響で、前年度までは叶わなかった演劇といったパフォーミングアーツ作品の公演も会場内で実施されたのが、今年度の大きな特徴となりました。

OUTBACKアクターズスクールのメンバーによる、演劇パフォーマンス。写真は精神科病棟の喫煙室で、愛についてのラップバトルを繰り広げるという場面。メンバーの方の経験や想いが散りばめられた、力強く唯一無二のリリックがとても印象的でした。

金澤一摩さんによる人形劇「おばけのゴストント」の一コマ。人形、舞台装置、ストーリー、音響など全て金澤さんが制作されています。動きと音響のタイミングがどれもぴったりで完成度の高さに驚きました。終始、観客の笑顔が絶えない楽しい公演でした。

このような機会を通して、自身の活動意欲につながった、創作をしている障害のある家族の活動の参考になったなど、ライツへも出展者、来場者双方から嬉しい声も届いています。

作品に加え、作者とその活動を支える方たちとの関係性といった背景をご紹介することで、障害の理解や障害当事者の方の活動の発展につながる機会になったのではと思います。
また会場がさまざまな方たちが出会いつながる、コミュニケーションの場にもなっていたそうで、とても素敵だなと思いました!

 

主催:南関東・甲信障害者アートサポートセンター、社会福祉法人みぬま福祉会

協力:神奈川県障がい者芸術文化活動支援センター、千葉アール・ブリュットセンターうみのもり、YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター、埼玉県障害者芸術文化活動支援センター アートセンター集、ART(s)さいほく、ザワメキサポートセンター(長野県障がい者芸術文化活動支援センター)、まあるい広場、OUTBACKアクターズスクール、東京アートサポートセンターRights

おすすめコンテンツ

  • イベントに参加する
  • Rightsラジオ
  • 写真でRights