【レポート】キラキラ人形劇団と創作活動@リズム工房

人形劇「白雪姫」のワンシーンの写真

就労継続支援B型の事業として利用者さんたちによる「キラキラ人形劇団」を主宰し、創作活動もさかんに行っているリズム工房さんへ、ライツスタッフが見学に行ってきました!その様子をご紹介します。

花小金井駅にほど近い場所にあるリズム工房。就労継続支援B型、生活介護の多機能型事業所のほかに、人形劇公演ができる「THEATRE-O- RHYTHM」(シアター・オー・リズム)を併設しています。

療育音楽活動をしながら日中活動を行っていた「みんなの家’77」へ通っていた人たちの、”音楽活動をしながら仕事ができる事業所がほしい”という思いから設立されたリズム工房。現在40人ほどの利用者さんたちが所属しています。

THEATRE-O- RHYTHMの観客席を使って練習中のメンバーさん達

2010年からは就労継続支援B型のお仕事としてキラキラ人形劇団を主宰しており、地域のおまつりや幼稚園、保育園、児童館などを中心にさまざまな場所で人形劇の出張公演を行ってきました。コロナ禍で現在は活動を縮小していますが、多いときは年間40公演ほどこなすなど精力的に活動されています。

劇団のメンバーは約30人。1グループ10人弱のグループに分け、毎日日替わりで練習を行っています。人形劇の演目数は15ほどもあり、桃太郎や白雪姫など、さまざまな演目で地域の方々を楽しませています。

出演するキャラクターが多いときはひとり2、3役担うというから驚きです。この日の練習演目は「白雪姫」。登場人物が多いので、みなさん一人二役ほどをこなしながら練習していました。人形劇で流れるセリフやストーリーの音読も、メンバーのみなさんが担当しています。

人形劇「白雪姫」で、白雪姫が独リンゴをもらうシーン
本番はカーテンの奥に見える舞台で公演します。

  

人形劇「白雪姫」で、毒リンゴで眠りについた白雪姫に出会う王子様のシーン

人形劇のほかにも、リズム工房では音楽やダンス、絵などさまざまな芸術活動が行われています。小人数のグループに分かれ各々の教室で活動に取り組んでいるそうです。講師の先生を招いてベルや電子ピアノの合奏をしたり、好きなものを絵に描いたり。利用者さんたちの生き生きとした様子が印象的でした。

   

こちらは2020年にオープンした地域のコミュニティスペース、VILLAGE GREEN(ビレッジグリーン)。キラキラ人形劇団のメンバーが運営しており、ドリンクメニューも豊富です。中には公演ができるスペースがあり、人形劇が開かれるほか、演奏会や展示、カルチャー教室などのために一般の方もレンタルできる地域にひらかれた場所です。

ビレッジグリーンについてはリズム工房さんのブログでも紹介されています。https://rhythm-kobo.wixsite.com/kirakira/blog

コミュニティテラス「グリーンビレッジ」の外観写真
緑に囲まれ、テラス席もある素敵な場所です
メニューのひとつ、フォームミルクの乗った100%フルーツジュース
ふわふわのフォームミルクがのった100%フルーツジュース

障害を持った人が暮らしやすいまち = だれもが暮らしやすいまちを目指し、障害のある方が暮らしやすい環境づくりとして、地域とつながる活動を続けるリズム工房さん。人形劇やコミュニティスペースを通して、まちの方との交流も自然に行われており、みなさんの長年の精力的な活動によって現在のような関係を築かれてきたのだと感じ、障害のある方と地域がつながる活動の意義を改めて認識した一日でした。

施設見学や人形劇の公演のご相談なども受け付けているそうですので、ご興味のある方はリズム工房さんのウェブサイトもご覧ください。

https://rhythm-kobo.wixsite.com/kirakira/home

 

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